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「それで、なんで突然そんなこと言い出したの?」
「え?」
「何かあったから、そんな話したんじゃないの?」
「ああ、うん。まあね……」
真理子は考えるように腕組みをしてから、切り出した。
同じ少女の夢を続けてみていることを話し、覚えているかぎり細かく説明する。
すると八木は、面白そうに笑った。
「へえ、同じ夢を三日もみるなんて不思議だねえ。
こういうのって、潜在意識とかが関係してそうじゃない?」
「そんなに難しいこと言われても、わかんないよ」
話しても無駄だったといわんばかりに溜め息をついた真理子に、八木は慌ててプチショコラの箱を差し出した。
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