2:夢という名の言い訳

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「それで、なんで突然そんなこと言い出したの?」 「え?」 「何かあったから、そんな話したんじゃないの?」 「ああ、うん。まあね……」 真理子は考えるように腕組みをしてから、切り出した。 同じ少女の夢を続けてみていることを話し、覚えているかぎり細かく説明する。 すると八木は、面白そうに笑った。 「へえ、同じ夢を三日もみるなんて不思議だねえ。 こういうのって、潜在意識とかが関係してそうじゃない?」 「そんなに難しいこと言われても、わかんないよ」 話しても無駄だったといわんばかりに溜め息をついた真理子に、八木は慌ててプチショコラの箱を差し出した。
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