2:夢という名の言い訳

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「やっぱり、疲れてるんじゃないの。 脳が糖分不足だから甘さを感じられない、とか」 「それって、なにかの病気じゃないの?」 「いや、そう意味じゃ……」 ごまかすように八木が笑うと、つられて真理子も笑う。 それから八木は、鞄から二箱のプチショコラを取り出して、真理子の前に滑らせた。 「はい」 「はいって。八木くん、どれだけ持ってるのよ」 「これは、真理子ちゃんの分だよお」 彼の笑い声は、まさにケタケタといった表現がぴったりで、部屋中にこだました。
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