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「その冷蔵庫、まだ使えるの?」
「うん、この前先生に直してもらったから大丈夫だよ。
時々変な水がたれてるけどね」
「それって、大丈夫なの?」
「たぶん……」
彼は冷蔵庫に一つひとつ丁寧に箱を積み重ねていくものだから、なかなか作業がはかどらない。
見かねて真理子が立ち上がると、さっさと二つ・三つ手にとって、乱暴に押し込み始めた。
「ちょと、真理子ちゃん。そんなに雑に入れたら、崩れちゃうよお」
「大丈夫だよ」
「でも……」
心配そうに冷蔵庫を見つめる八木だったが、それ以上は何も言わなかった。
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