赤い部屋

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「ここは…どこだ?」 朝焼けの少しの明るみの中目が覚めた 天井も壁も真っ赤だ、いやどす黒い赤に近いそれに、所々天井と壁本来の色のようなものも見える 実に歪な壁紙だ そしてむせかえるような臭い 歪な形をした何かが所々に転がっている よく見ると僕も真っ赤じゃないか 怪我を……しているわけではないようだ 段々と視界も安定してきた そして気がついた 「なるほどこの景色を作ったのは僕か」 所々に転がっているのは人……だったものだ今ではただの動かないだけの物体でしかない むせかえる景色、だが今では何故か気持ちがいい さて、そろそろ動かないと……ね…… 「早く処分しないと……ね…」 そう言いながら鋸を持っていた
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