狂い始めた歯車

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「おはよう。二人とも」 「なんで黒板の周りに、皆が集まってるの?」 「よくわからないのよね、私たちも今来たばかりだし……」  武は「そうか」と返事をして鞄を自分の席へ置き、皆が見ている黒板の方へ向かった。 しかし、皆が群がっており、まったく黒板が見えない。 武は多少強引に、クラスメートをかき分けて黒板が見える位置まで進む。  黒板には一枚の紙が貼られていた。 武は、その紙に書いてある内容を読もうとしたが、後ろから皆が押してくるので、ほとんど読めない状況だ。
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