この世で一番おもしろいゲーム

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 間髪おかずに突進してくるモンスターを紙一重で右へとかわす。 そして、すぐに俺に背中をさらしているモンスターに勢いよく剣を突き刺す。  イノシシ状のモンスターは、声を上げる間もなく光の粒子となって消えていった。 「まったく……なんでこんなことになっちまったのかねぇ」  俺は、二日前のことを思い出した。 「ライオン……」  俺のその言葉は、草原の中を駆け巡る風によってかき消された。
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