狂い始めた歯車

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 そんな二人に、容赦なく朝日が降り注ぐ。 この暑さのせいか2人の間には沈黙が流れている。 川沿いをテクテクと歩き一キロほど先の学校、東山高校へと続く、なだらかな上り坂を2人は無言で登る。  そんな二人の沈黙を破ったのは、翔だった。 「暑い、暑すぎる!」  武は視線を上り坂から川に向かって叫んでいる翔に移す。 しかしまた上り坂のほうへ視線を戻す。その長い坂を見ると汗が一層噴き出してくる。
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