狂い始めた歯車

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  遅刻ギリギリであるにもかかわらず武たちは、ゆっくりと教室のある3階を目指す。 購買の横を通りすぎ、自分たちの教室へ入る。 教室に入った武と翔は、いつもと違うクラスの雰囲気に違和感を覚えた。 いつもなら、すでに大半の生徒は席へ着き、朝読書なり課題をやっているのだ。 しかし今日は違った。誰一人席へ着いていない。 クラスメート全員が黒板の周りへと集まっていた。 「なんだ、今日なんかあるの?」
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