オボレル

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 僕は腹に当てていたナイフに力を込め、わざと軽く傷を着けた。  鋭く尖ったナイフの先端が、白い柔らかな腹にほんの少しだけ刺さり、赤い血がひとしずく溢れ出した。  其れは紅く丸い玉となり、滑らかな白い肌を飾った。
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