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ーメルディア村ー
ドタドタドタ
少年「ジェダ!!村の薬草畑に魔物が入ってきた!!」
ジェダ「…………」
少年「ジェダ!!」
ジェダ「うるさい!!そう叫ばなくとも聞こえている。だが少し待て朝礼の儀が終わっていない」
少年「そんなの待てないよ!!」
少年は地団駄を踏み大声を出している。
ジェダ「私じゃなくとも他に魔物を倒せる者がいるだろう?私じゃなく、そいつらに頼め」
少年「出来たらそうしてるよ……」
さっきとは違い少年の声が徐々に小さくなっていった。
ジェダ「…………いないのか?」
コクンと少年は頷く。
少年「今、商人さんを迎えに行っちゃったんだ ヒック」
しまいに少年は泣き出し、それを見たジェダは
ジェダ「…………そうか、なら行こう」
少年「本当!!」
ジェダ「(さっきのは嘘泣きか……下らん知恵をつけおって)ああ、村民を守るのも巫女の大事な務めだからな」
そう言いながらもジェダは刀を手に薬草畑へと取り走り出した。
ジェダ:女 20歳 160cm 白銀色の長髪 蒼眼の瞳
薬草畑
グルルゥゥ・・・
村人1「駄目だ。やっぱりこんなんじゃ足止めにもならない!!」
村人2「持ちこたえろ!!ジェダ様が来られるまで絶対に村に入れるな!!」
村人たちは魔物を農具で戦っていた。けれど、農具にはコアは含まれていないので倒すことが出来ずにジェダが来るのを待っていたのだ。
村人1「クソッ!!まだなのか!?」
村人が魔物から目を離した瞬間
グガァ!!
魔物は隙を狙ったように村人に襲いかかって来た。
村人1「う、うわぁぁぁぁーー!!!!!!」
ザシュッ
宙に一線の血が飛び散った
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