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ジェダは魔物の後片付けが終わり村に帰ると村人たちが駆け寄ってきた。
村人1「さっきは本当にありがとうございました。この御恩は一生忘れません。」
先程の村人が頭を深々と下げてきてジェダは
ジェダ「うむ、気にする事ではない。それにこれが私の、巫女の務めでもあるからな。」
そう言ってそのまま通り過ぎようとしたが一つあることが気になった。
ジェダ「そう言えば、商人を迎えに行った者たちはまだ帰ってきていないのか?」
村人1「ええ…いつもなら既に帰ってきている時間なのですが…」
そう、いつもなら帰っているはずの村人が帰ってきていなかったのだ。
商人を迎えに行くと言っても、そんな3時間も掛からない、そう遠く無い距離なのに一向に帰ってくる気配がない。
村人3「どうしたんだ?何か事故にでもあったのか?」
村人4「心配だな。魔物に出くわしたかな。…でもアイツらは武器を持っているから何とかなると思うが…」
しだいに不安の声は村全体に広がっていった。
すると村の入口に一つ人影が見え帰ってきたと村人は安心したのだが、ジェダだけは目を大きく開き、その村人の姿に驚いていた。
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