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『伝説』なぜ人々はその響きに魅了されるのだろう。
かく言う私もその一人だ。
17歳の私は、伝説の生き物にこの人生を費やしてきた。
生まれた時の産声が、「UMA」だったらしい。
そして私は今、中国で見つけた古文書【伝説の生き物の生息地】を読んでいる所だ。
その古文書のあるページに私は目が釘付けになった。
「カイワレ大根市の海に伝説の巨大魚がいるだと……」
ちなみにカイワレ大根市とは私が住んでいる市だ。
私は、沸き起こる感情を押さえることが出来なかった。
すぐに、カイワレ大根市に住む伝説の生き物について、詳しくリサーチを開始した。
その伝説の生き物は、なんとホオジロザメの頭と人間の肉が大好物だという。
なるほど、それならば見つかるはずがない。
私は、裏ルートでホオジロザメの頭をゲットし、知り合いの漁師に頼んでカイワレ大根市の海へと行くことにした。
必ず、伝説の巨大魚を釣り上げるぜ。私は、今まで様々な修羅場を潜り抜けて来た仲間、三木 鼠を連れて行くことにした。
三木、あだ名ミッキーと一緒に古文書に記された場所に行き、ホオジロザメの頭を針に付け海へと沈めた。
待った、実に長く待った。
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