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「葉、棚から丸い皿取ってくれ」 「これ~?」 「あぁ、ありがとな。後、文香炊き込みもう出来てるから分けてくれ」 「おっけい~」 うん、素はイイコ達なんだよな…… 毎回俺が家事をやってる時はベタベタくっつきながらも、手伝いをしてくれる さてと、親父とお袋は仕事で今日も遅ぇし、別に小皿に分けてラップに包んでレンジの中に入れて…っと よし! 夕飯の支度は終わった 双子と一緒にリビングに夕飯を運び、腰を下ろす 「兄ちゃん!なんで俺の隣に座んないの!?」 「あぁん?別にどこに座ってもいいだろうが」 「やだー!俺の隣すわってよぉ!」 「だーもうっ!すぐに抱きつくなっ!!」 そして毎日の様に俺が腰を下ろす度にするこの口論… いい加減兄離れしてくれよ… 文香はそこら辺は何故か大人びいてるので、ニコニコしながら俺らのやり取りを眺めている 「お兄ちゃん~いい加減諦めなよ、葉はお母さんに似て頑固だもん」 「文香っ!、お前は眺めてねぇで葉を止めろ!」
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