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やっとこさ、席順が決まり 「いただきます」 「「いただきま~す!」」 食事の時間だ 「お前らちゃんと30回噛めよ」 双子は、俺の言葉にうなずきながらもTVに夢中になっている 今見ているバラエティー番組のアナウンサーは、葉が大ファンで毎回出るたびに釘づけになっている まぁ、確かに普通の人よりかはキレイだけどな 「あ~、今日の橋本アナダメだわ 兄ちゃんみたいにエプロン萌えがないわ~」 「バカね~葉は、そもそもお兄ちゃんと橋本アナを比べるのが間違っているのよ」 何故俺基準!? 「いやいやいやいや、今ものすっげえツッコミ所があるんだが…」 「え?どこに?」 「あるだろがっ!何で俺と橋本アナを比べんだよ!」 そう言った俺に葉は、意味がわからないという反応で肩をすくめた なんか……、腹立つ反応しやがって… 「いいじゃん~なんか橋本アナと兄ちゃん似てんだもん♪」 「だもん♪じゃねーよ。嬉しくねーよ、似てるとかいわれても 寧ろ、シルベスター・スタローンに似たいわっ!」 そう俺が断言すると、双子はドン引きしましたという顔していた なんでだよ? 「お兄ちゃんが筋トレ好きなのは理解してるけど、筋肉増強剤を打った筋肉になりたいなんて…… 趣向を疑うわ…」 「兄ちゃんはガチムチがタイプなんだね……、ならシュワちゃんでもよかったじゃねーかよっ!…」 俺は何か不味いことでも言ったのか…? つかシュワちゃんってシュワルツェネッガーのことか? 「それより筋肉ぞーきょーざいって何なんだ?」 「筋肉バカ万歳っ!!兄ちゃん大好き!」 「純粋に筋肉だけ見てたのね!」 両サイドから双子に抱きしめられていい気分だが、何か腑に落ちねえ… なんかバカにされた気がするんだけどっ!?
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