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「とある重大なことがあるんだよ…」
「なんだよ性病か?なら、うつるから隣でションベンしないでおこ~(笑)」
ただ今、授業と授業の間の休み時間in屋上
唯一の友人に深刻な問題の相談を持ちかけているのに、真面目に取り合ってくれねぇ…
しょうがねぇ!意を決して!!いっちょ、言ってやるか!!
「俺………、す、すす好きな、や、や奴がで、出来てな…」
「……」
「うそ!!やっぱ今の無しなっ!ノーカンノーカン!!」
ヤバイ!!むちゃくちゃはずい!!顔真っ赤だわっ!
ごめんなさい!!嘘だけど好きな人いまーす!!
って心の中で言ってどーすんだよ!!
このチキン野郎がぁぁぁぁぁ!!
「へぇ…、朱音好きな奴いんのか~」
ビクッ
やっべぇ、和也の笑顔がめちゃくちゃ怖い…
「朱音ちゃんの好きな奴ってこの学校の奴?」
コクコク
大人しく頷く俺…
周りのみんなは、こんな一匹狼な俺を手懐けている凄い羊飼いと和也をそんけーの眼差しでいるが、たまったもんじゃない!
こいつはただの腐った悪魔だっ!
「早く腐ラグ立ててこいやぁぁぁぁぁぁ!!」
やっぱり自分の欲に忠実な和也さん……
「男は当たって砕けろだろがっ!ささっと告ってこい!!」
こいつに相談しなければよかった…
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