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屋上からおり、隣でワキワキとカメラを構えている奴は無視して、アイツの教室前を通り売店に行くルートをたどる
俺が道の真ん中を通ると、周りの奴らがみんな道を開ける
「お前どんだけビビられてんのよっププ」
和也が小さく俺に呟く
俺も好きでこうなったわけじゃねぇよ…
「あっ、大橋じゃん!」
「っあ、」
案の定、俺が予想していた通りの所にあいつはいた
あいつの名は
草壁 明彦(くさべか あきひこ)
別に取り分け凄いイケメンとか頭がいいとかじゃねぇけど、唯一和也以外で俺を無視しないで接してくれる
俺の片思いの相手だ
タタッと俺の所に駆け寄る草壁
俺より一回りぐらい身長がちいせぇ草壁は、俺を見上げるから必然的に上目使いになる
「ち、平凡かよ…、俺的不良は鬼畜攻め推しだったのにな…」
おいっ!隣、あからさまガッカリする様にため息つくな!
「何~大橋今から売店か?混んでんぞ~、つかお前珍しいな!誰かと一緒なんてよ~」
「お、おう。こいつ、同じクラスで同中の鳥嶋だ」
「鳥嶋…?あ~あの抱かれたいランキング3位の人かっ!クラスの奴らが騒いでたぜ」
「そりゃどうも~」
和也は普通にノンケだから浮かない顔をしている
中学までは女の子にモテモテだったのに不憫だな…男にモテるなんてな~
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