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「つかまじで普通の男子高校生って感じだな~」 「…それで十分だろ?それ以上に何が欲しいんだよ」 「萌え」 「聞いた俺がバカだったぜ…」 購買で昼飯を買って、周りにいるホモカップルを隠し撮りしている腐った奴を引っ張って保健室にむかった 保健室の先生である泉先生は、俺の母親の後輩でちっこかった頃はよく遊びに連れて行ってもらっものだ 「あ、いらっしゃい。アイスコーヒー用意してるわよ」 そして、俺のオアシスだ! ふんわりとしたボブカットに、うすい茶のフレームのメガネ、人を安心させてくれる笑顔 そしてなんと言っても学園唯一の女性っ! それよりも何で教室で昼飯を食わないかって? そりゃぁ、俺みたいな柄が悪い奴が教室で飯食ってたら、食う気も失せるわな だから、保健室で昼飯を食べんだよ 「朱音ちゃん、またクラスの子と馴染めてないのね?」 「そ~なんですよ(笑)ぶっちゃけかなり避けられまくりなんすよ~。つか、こんな見た目してっから避けられるだよ。髪生やせよ、この若年性脱毛症が」 「和也!!てっめ、言いたい放題言ってん じゃねぇよ!」 「朱音ちゃんはこんな鬼みたいな見た目だけど、ほんとは優しくて人一倍繊細な子よ?」 「泉先生……、それフォローになってねぇから…」 俺のオアシスはど天然だ…
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