農家のセキヤ一家

チョコの種

一週間が過ぎました。

もうチョコレートは残っていません。

そして、ヤマトくんがふと、違和感を感じました。

それは、いつもトクさんが座っている横にある、トクさん専用の領域のような場所にです。

トクさんはもうお年寄りなので、あまり動けません。
なので、動かなくても済むように決まった場所で休み、その近くには必要な物や、緊急用のものなどが小さな台の上に沢山置いてあるのです。

その台のはじに、ティッシュが一枚ひろげられています。
その上には見慣れない白い塊が幾つか載せられています。

何かと思い、ヤマトくんはそれを一つ摘んで見てみました。
ですが、それが何なのか全くわかりません。