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「…入学式は全部寝るか。」
始まっていきなり入学式スルー発言をしたこいつが、物語の主人公『緑野 幻(みどりの ゆめみ)』。
「あ、幻君!おはようございます!!」
「ん、花音か。おはよう。」
大あくびをしながら幼なじみ、『滝崎 花音(たきさき かのん)』を迎える。
「あの、幻君…。すごく眠そうなんですが…?」
「眠いからな。」
「……アハハ。」
あまりにもバッサリ答える幻に花音は苦笑いしかできない。
「…にしても、無駄に広いな、この学校。」
校門に着き、校舎を見上げ、ポツリと一言。
そう、この『黎明魔法学校』、この物語の舞台となるこの学校は何を隠そうかなりデカい。
魔法の威力によってはかなりの範囲に及ぶので、それなりの広さがないと駄目なためだ。
「慣れないと迷っちゃいそうですね。」
「ま、その内慣れるだろ。取りあえず、早く入学式行くぞ。」
「そうですね、行きましょう。」
そうして、2人は体育館らしき建物に向かっていった。
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