1912人が本棚に入れています
本棚に追加
/486ページ
軽くじゃれあうような行為から始まって、部屋の中がゲームの雰囲気に慣れて来た頃、「じゃあ。一番と六番が布団の中で寝る」と谷はシレッとした顔で言った。
勿論、俺とミアの数字を知ってる上でだ。
二人っきりって、布団の中かよ?
俺を殺す気かと心の底から思った。近くにいるだけで心臓が暴れ放題だというのに。ミアだって顔がさらに強張ってるし。絶対、嫌なはずだ。どうしよう。何もしていないのに振られた気分になった。
「無理だろ」
そう言うしかないだろ。これ以上嫌われたくない。
「ミアちゃんは?」と谷が言うけど、小首を傾げて返答に困ってた。
ヨッシーなんかミアが見てないのをいいことにゴーサインなのか、親指を立ててるし。楽しんでいやがる。
ああ。俺が絶滅してしまいそうだ。
行くしかないのか?
最初のコメントを投稿しよう!