身体だけの彼女

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「行く行く。中学の全クラス集まるんだよな?幹司が確か……」 ミチオは楽しみなのか、テーブルに身を乗り出した。 「神林とか訊いたけど」 「誰それ?」 「なんか真面目―な感じの奴」 「すっげ、アバウト。ひとりに絞れないよ」 「ないない。記憶にない。神林なんか存在しない」 谷は興味が無いというように、焼き鳥の串を左右に振って見せた。 「ヒロム、高校一緒だったよな?」 「いたっけ?」 ヨッシー以外思い出せない神林に語ること一分で話は終了してしまった。 結局当日までのお楽しみ、でもない。
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