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ミアはいいとも悪いとも言わなかった。
ミアの目は垂れ目。
上目遣いで俺を見た。
少し子犬みたいにも思えた。
餌を欲しがるような。
どうしようと思って、少し腰を折った。ミアの頭は俺の肩くらいだから。
ミアの顔が急に近付いた。背伸びをしたのがわかった。
だから、きっとしてもいいということだ。
二度目に触れた唇。
人ってこんなに柔らかいのかと、唇でミアを受け取った。
たぶん、一瞬の時間。
気持ちでさえもくっついた気がした。
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