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それから、なぜかヨッシーに彼女が出来た。期待のルーキー状態だった俺より先に。
そのせいだろう。あっさり、俺の家に集まることもなくなったし、ミアと話す機会もあるようでなかった。
お前も告ったらいいじゃんと何度か言われた。
みんなの言い分を聞いてると、告白したら付き合えるかもと思えなくもなかった。
だけど振られて話せなくなることも可能性としてないわけではない。
そんなジレンマの中にどっぷり浸かっていた。
だけど、谷が「レナ情報。ミアちゃん、ヒロムのこといいって言ってたって」と耳打ちしてきた。
「いいってなんだよ?」
「気になってるってことだろ?」
ニカッと笑われた。その笑顔に押されるように告白を胸に刻んだ。
だから、あの木曜日の昼休み。ミアを家に誘った。
本当は、家じゃなくて何処でも良かった。ただ、いつも集まっていた場所だからか、つい口に出してしまった。
あの日からそんな関係になるなんて思いもしなかったから。
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