面影

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「…はぁ」 さっきから、何度ため息をついてるんだろう 1週間前に平和な学校生活は終了を遂げ 「ゆーうーりちゃん♪」 目の前には高木先輩 4日前に 「お前か俺の顔面にボール当てたの」とかってめっちゃ低い声で後ろから言うもんだからめっちゃびっくりして振り返って平謝り 謝りまくって顔をあげたら「お前可愛いな。」とかいきなりいわれて先輩に気に入られた、らしい 「ゆうりちゃん俺と付き合おうよー」 この先輩は僕、苦手 「先輩冗談やめて下さい、行こ、知念」 間に入っていつも助けてくれるのは裕翔くん。 「…ナイトだね、かっこいー(笑)」 後ろでクスクス笑ってる高木先輩を尻目に裕翔くんは僕の手を握ったままズコズコと僕らの教室に向かった 「かっこいいー」 「中島くんだ!」 「可愛いー」 「あの二人仲良しだよねー」 すれ違う女子達は裕翔くんでキャーキャー騒いでる。 少しだけ、優越感
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