兄弟と、

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放課後、帰りの用意をさっさと済ませる。 「雅人君、一緒に帰ろっ?」 そう声をかけてきたのは、後藤さんだった。 何が目的だ……。 忠仁絡みなのは間違いない。 「あれー、雅人 良かったじゃん。友達出来て」 「すっ珠洲ちゃん!?」 やなとこ見られたー!! 「雅人ー良かったな」 「一緒に帰ろうかと思ったけど……邪魔になるわね」 嘘っ、珠洲ちゃんと一緒にぃ…!! 「アタシは、忠仁と一緒に部活してから帰るね! じゃーね、雅人」 「きーつけろよ、雅人」 「ちょっと、待って……」 マジかよ……せっかくの珠洲ちゃんと二人きりだったのにぃ~!!! 「雅人君?」 もー、最悪だよぉ~……。
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