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「美和ちゃん、怪我は!?」
「(フルフル)だけどあきが、あきが!」
「美和ちゃん、落ち着いて!」
「あきが、あきがかばってち、ちが、ちがたくさんで、それからそれから」
「美和ちゃん、大丈夫。大丈夫だよ。亜貴はこんなことで死なないから。だから、安心して、ね?」
「グスッ、はるさん…」
と、その時、ついていたランプが消えた。
そして、ドアが開いた。
「亜貴っ!」
立ち上がって亜貴に近づくと、亜貴の体はたくさんの管に巻かれていた。
「先生、亜貴は…」
冷静に波琉さんが聞く。
「……なんとか、手術は成功しました。ですが…」
「先生、ですがってなんですか!?!?」
私は我も忘れて先生の言葉に食らいついた。
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