君と過去

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ピッ..ピッ..ピッ.. 静かな病室に心拍数の電子音だけが響く。 手術室から出てきた亜貴。 あれから3日間経ったけれど、未だに亜貴は目を覚まさない。 「亜貴…」 そっと亜貴の頭に手を置き、髪に指を絡ませる。 「ごめんね、亜貴」 「………」 「反応しないか…」 「………んっ……」 ?何か聞こえた――? でも、亜貴を見ても亜貴は、さっきと同じまま、目を閉じて規則正しい呼吸をしている。 「…気のせい、か…」 一瞬、亜貴が起きたのかと期待したのに…。 「ねぇ亜貴…、いつになったら美和って呼んでくれるの…?」 髪から頬へ撫でる手を下ろす。 と、その時。 「……ふっ、くすぐってぇよ」 「!?!?!?亜、貴――?」 「おぅ、はよ、美和。いい子にしてたか?」 亜貴が目を覚ました。 体の痛みからか、辛そうな笑顔で――
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