君と過去

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「ごめんなさい、ごめんなさい。亜貴の、未来、壊してごめんなさい」 「…なんで美和が謝るんだよ」 「…だって」 “亜貴をこんなにさせたのは、私でしょ?” そう言えば亜貴は、 “そしたら、お前がこうなってただろ。むしろ、守れて誇りだよ” って言った。 どれだけ優しいのかな、亜貴は。 「…美和、最期まで傍にいてくれるよな?」 「当たり前だよ、ずっとずっと、一緒だよ…?」 「そりゃ安心だ…」 「だからね、亜貴」 “泣いていいんだよ――?” そう言ったら、馬鹿野郎って言われた。 「クソッ、…んでだよ」 「ごめんね、亜貴」 その日はずっとずっと、2人で抱き合って泣いていた。だって “亜貴くんの命は、持って後半年でしょう” 11月上旬。それは、悲しい事実の、始まりでした――
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