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亜貴side
意味もなく、ただただ空を見上げる。
今日は、11月中旬には珍しい、快晴だ。
美和も兄貴も今は学校で、俺は1人。だから、ボーッとする。だってやることねぇんだもん。
今の俺の生活と言えば、食って寝る。ただそれだけ。
普通の人には当たり前の事が、今の俺には苦痛でしかない。
後何回食えるだろうか。
後何回寝れるだろうか。
はたまた、何回起きれるのだろうか。
そう考えながら、生きている。
“亜貴くんの命は、持って後半年でしょう"
そう言われた時、嘘だと思いたかった。
ただ、治療を受ければ長くもつだろうと、言われた。その為には、学校を辞め、病院に居続けることが条件だった。
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