*第1章*

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ここはどこなのだろう。 私は本当に死んでしまったのだろうか。 ひとまず私は若い女性に「どなたですか?」と尋ねた。 「あなたと会ったことあるんだけどな。」 見覚えのない顔を思い出そうと必死に記憶を掘り起こしていると、その女性は「ユリ」と名乗った。 名前を聞いても尚思い出せない。 「もう良いよ。思い出すことなんてできないから。」 ユリさんは軽く笑いながら、そしてどこか寂しそうな目をしながらそう言った。
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