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「秋吉じゃなかったらしない。2時間かけて会いに来たり、看病したり。…キスしようとしたり。」
握る秋吉の手が一瞬ピクリと動く。
やっぱりキスの事気にしてたんだよな…。
改めて申し訳ない気持ちが広がる。
だよな…秋吉にしたら突然だもんな。
意味わかんねぇーって話だよな…。
なんの前触れもなしに、ただの友達と思ってる奴にあんなことされたら。
恐怖以外のなにものでもないよな…。
「あん時はごめん…。俺の独占欲と嫉妬。…好きだった奴の話とかあの状況でないだろ。」
自分勝手な理由に、自分勝手な言い訳。
俺は秋吉から目をそらして俯く。
「判断を誤ったんじゃなくて…?浴衣だったからじゃなくて?たまたまそこに居た私が女だったからじゃなくて?」
返ってきた秋吉の言葉はあまりにも予想外だった。
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