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「ああ…まだ言う予定じゃなかったんだけどな…。でも秋吉にはもう言わずに後悔はしたくなかったんだよな…。」
自分に言い聞かせるように頭の中の考えを何気なく言葉にする。
「そっかぁ…。」
「“そっか”って人の告白を。」
告白されているというのにまるで他人事のような返事を秋吉に返されて体から一気に力が抜ける。
だけど秋吉らしいと言えば秋吉らしい返し。
「ごめん…。」
申し訳なさそうに小さな声でそう返してきた秋吉の頭を撫ぜ、「もう休め」と声をかけると秋吉は瞼を閉じ再び眠りに落ちていった。
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