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互いが歩いて来れる場所にある焼き肉屋で最初の30分程仕事の話をし、その後は美味い肉と酒を楽しむ。
酔いも回って、高橋に秋吉とはどうなってるんだ?と話をふられつい勢いで最近あった出来事を話してしまったらこの有り様だ。
あの一件以来、秋吉に電話はするもなんとなく気まずい空気が流れてしまっていた。
告白してしまったことがなんでもないかの様に振る舞おうと自分でも気持ち悪いくらいにオレは饒舌になり、秋吉は再会した頃に戻ってしまったようなオドオドした返答をくれる…。
まあ、意識するなって方が無理な話だけど…。
「で?秋吉とはそれから会ったの?」
「いや、電話のみ。」
平日は仕事で留守にしていて休日しか在宅していない家の配線工事が立て続けに入っていて、土日に暇がないというのもある。
いや、実際は午前中のみとか夕方までとかで作ろうと思えば時間がない訳じゃない。
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