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「そーかー。誰かいい子いないか嫁に聞いてみようか?」
「…いや、今そうゆうの大丈夫なんで…。」
今は秋吉が…。
そう頭の中に浮かぶ。
不毛だけどな…。
この先、何の発展も望めないけどな…。
すぐにそうツッコミをいれる脳内のもう一人の自分。
「そー言えばなんかお前、付き合ったり別れたり繰り返してる子がいなかったっけ?」
「あー…まあ、いましたけど。今は何も。」
「その子はどうなんだよ?」
「いやー…ハハハッ…。」
今はそれどころじゃなくて、秋吉がいるんで。
脳内でまた同じ返答をしながら、苦笑いで言葉を濁す。
有難い事に先輩はそれ以上深く追究しようとはして来ず、恋愛関係の話はそこで終わり、また他愛もない世間話や野球、サッカーの話になっていった。
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