そんな展開の理由

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「じゃあ、作業はこれで終わりなんで。すみません、なんか飯までいただいちゃって。ご馳走様でした。」 先輩と会話しながら、そして奥さんが気をきかせてお茶を持ってきてくれたので途中休憩を挟みながら、仕舞いには夕飯までいただいて今日の仕事は終了した。 先輩にはビールまで薦められたが、そこは車で帰るからと丁重に断った。 「いや、こっちこそ休みの日に頼んでんだから。ありがとな。請求書またポストにでも入れといてくれよ。」 「はい、わかりました。今日はありがとうございました。」 先輩家族一同に玄関で見送られ、俺は先輩宅を後にした。 家に着いて時計を確認すると20時を回ったところだった。 「おかえり。遅かったね、ご飯は?」 「あー貰って食ってきた。」 車から店に工具を戻していると、母が店から自宅へとつながる廊下から顔を出し、声をかけてきた。
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