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な、なんで…。
どうして…こんな時間に秋吉…。
俺に会いに?
いや、期待するな、俺。
あの秋吉だぞ…なんか急用があるだけで…。
その場で秋吉が来るのを待っている事も出来ず、急いでバス停に向かいながら頭の中では色々な考えが浮かんでは消えて行く。
走って国道まで出ると、向こう側の歩道で信号が変わるのを待つ人影が見える。
「秋吉!」
すぐに彼女だと分かり、思わず大きな声で呼ぶと横断歩道の向こう側で声に反応するのが分かった。
信号が青に変わり、走って来た勢いで秋吉のいる方へと渡る。
「はっ…っ、な、なんでいんの?」
走って来たから息が上がって上手く声が出ない。
「はぁ…はっ、あ、あの…。」
秋吉も走ったのか、俺よりも声が出ない様で肩で息をしている。
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