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夢の様な一連の秋吉の動きを呆然と見ていて、クルリと背中を向けて満足気に帰ろうとする姿に我にかえる。
俺は慌てて秋吉の手首を引っ張り、そのまま秋吉を後ろから抱きしめた。
「…秋吉。今のホント?」
マジかよ…。
心の中で呟いたつもりだった言葉はもしかしたら声に出てしまっていたかもしれない。
「…さ、佐伯くん!?」
秋吉が俺の腕をギュッと握ってくる。
これは想いが通じ合ったと思っていいんだよな。
俺の事好きっだって言ったよな。
…間違いないよな。
「…まだ、ダメだと思ってた…。」
秋吉の首筋に向かって独り言の様に呟く。
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