そんな展開の理由

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「ちょっ!な、な、なにを!?」 勢いで秋吉の首筋に俺の口が触れてしまった為か秋吉が腕の中で急にソワソワとし始めた。 その姿が可愛くて、思いが通じたのも相まって、俺は唇を秋吉の首元に触れさせたまま「秋吉…俺と付き合って。」と問いかける。 「な、なんで!?」 「なんでって…。」 当然YESの返事が返ってくるだろうと思っていた俺は秋吉の予想外の返事に思わず体を離し、秋吉の顔を見る。 「だ、だ、だってこの間付き合って欲しくないって言ったじゃん!」 数秒前まで俺の唇が触れていた首筋を自分の手で覆いながら秋吉が叫ぶ様に言ってくる。 「…それは状況が違っただろ。」 「何が!?どこが!?」 「あん時は秋吉に好かれてるとは思ってなかったから、時期尚早だと思ってああ言っただけで…。」
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