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「よかったな!上手くいってくれてお兄さんは嬉しいよー。」
「誰が兄だ…。」
秋吉の告白から1週間も経っていない金曜の夜。
なんだかんだ言ってもオレ達の事を気にしてくれていた高橋を飲みに誘い、秋吉と付き合う事になった事を報告した。
「友達テーストから攻めて、これでやっと秋吉と色々出来るな!いやー長かったー!で?秋吉とはもうチューぐらいしたの?」
「言わね。」
「えー釣れないなぁー。でもあれだな、龍平に彼女出来るの久しぶりな気がする。ほら、誰だっけ?別れたり、戻ったりしてる子1人居たじゃん。」
ビールのジョッキを片手に高橋が言う。
「秋穂のことか?」
「おー!そうそう秋穂ちゃん。何回か会ったことあるよな、オレ。秋吉もその内会えるかなー楽しみだなー。」
「…いや、会わせねぇーな。お前また失礼な事しそうだし。」
中学の時の事を思い出して、高橋に秋吉を会わせると悪い事しか起きないような気がして、つい拒否してしまう。
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