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「秋吉には失礼働いてないけども…くそっ、何も言えねぇ!」
高橋も中学の時の事を思い浮かべたのだろう。
ビールを煽ってテーブルにドンッとジョキを置いて叫ぶ。
それが可笑しくて思わず笑ってしまった。
*************
金曜日の夜で翌日の土曜日は仕事も休みだったが、高橋との呑みもそこそこにして別れた。
明日、土曜日は秋吉と付き合い始めて初めて会う約束をしている。
付き合う事になった日、最終のバスを逃した秋吉を車で家まで送って行った。
送ってもらうなんて申し訳ないと言う秋吉の手を握って、
『一応彼氏なんだし、甘えれば?』
と言うと秋吉は『か、彼氏!?』とキョドって、最高に可愛かった。
照れる秋吉も。
焦る秋吉も。
必死な…秋吉も。
まさか送って行って『ウチ泊まってく?』と言われるとは思っていなかった。
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