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今まで見て来た秋吉は割と長い間警戒心たっぷりだったから、付き合う事になっていきなり?いいのか…?と色んな思考が頭を巡り、すぐに言葉が出なかった。
『いや、ほらだって、今からウチで寝れば12、1、2、3、4…5時間くらいは眠れるでしょ?眠い中帰るより一回睡眠とってからの方が安全だと思うんだよね。』
秋吉が続けた言葉で、『泊まってく?』という言葉に他意はない事を知り、少しガッカリしつつも秋吉らしくてホッとする。
からかって『誘ってんの?』と聞くと、自分の発言がどう意味に取られる事があるかに気づき、秋吉は真っ赤になって全力で否定してきた。
その必死な姿もまた…可愛かったんだよな。
あの日のやり取りを思い出して、思わずニヤけてしまう。
明日、
彼女の秋吉に会える。
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土曜日の昼過ぎ。
秋吉の住むアパートへ車で迎えに行き、初めて秋吉と映画を見に行った駅近くの映画館へ最近公開されたばかりの映画を見に行く事になった。
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