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その間、秋吉から特に抵抗もなく、俺の服を掴んだままの手はギュッと更に力がこもっているように感じられる。
これは…今日、もっとしても大丈夫なヤツか。
とりあえず車で続けるのは、人通りは少ないとはいえ住宅街の駐車場…シャワーも使いたいかもしれないし。
このまま続けたい、でも続きをするなら部屋に行かなくては…と葛藤し、ゆっくりと秋吉の唇から口を離した。
「ふっ…はぁっ……。」
口を離すと、すぐに秋吉が息を止めていたのかという勢いで息を吸った。
キスに慣れていないような。
まるで初めてキスをしたかのような姿に、
「何?そんな久々?」
と行動が可愛くて聞いてしまう。
別に前の彼氏とどうだったとか聞きたくないけど、秋吉のウブな姿を見るとついからかいたくなるのは俺の悪い癖だ。
「ま、まぁ…ちょっと…。」
歯切れの悪い、曖昧な返事が秋吉から返ってくる。
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