挙動不審な理由

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この数ヶ月秋吉に接して来て、アイツがそんなヤツじゃない事はよく分かっている。 とにかく、次会った時は秋吉をよく観察して…無理って言われない様に気をつけよう。 そう反省しながら、俺は次の休みの日を迎える事となった。 ************ 秋吉との約束の日。 いつもはアパートまで迎えに行っていたが、今回は駅で待ち合わせる事になった。 会う前に駅の近くで用事があると秋吉は言っていたが…なんか避けられてる?考えすぎか? そんな事を思いながら駅で秋吉と落ち合うと、すぐに秋吉が「仕事で使いたい本がみたいんだけど。」と言って来た。 特にどこへ行くとも決めていなかったので、「いいよ。」と返事をして2人で駅タワー内にある書店へと向かう。 ワンフロアを占める大きな書店で、普段マンガくらいしか読まない俺には分からないような専門書も多く置いてある様子だ。 雑誌コーナーや文芸書コーナーを通り過ぎ、『薬学』と書いてある棚に来て秋吉は足を止める。 他のコーナーと比べると専門書コーナー周辺は人もまばらで静かだ。
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