2022人が本棚に入れています
本棚に追加
/149ページ
え…?
どういう事…?
『友達』と言って付き合ってる事を否定した癖に部屋に招くって…。
前回は全力で逃げた癖に今日は誘うって?
確かに電話で「次は大丈夫だから」とか言ってたけど、秋吉は今日そのつもりで居たって事?
訳わかんねぇ…でも、秋吉がそういうつもりなら…やぶさかではない。
「……別に、いいけど。」
それでも意味不明な秋吉の行動には自分の中でよく分からない感情が渦巻いていて、素っ気なく返事をしてしまった。
しかし、今日この後関係を深められるなら、このよく分からない感情も一掃され、事後になんで『友達』と言ったのか笑って聞けそうな気もしてくる。
車から降りた俺は秋吉の後に続き、一緒にアパートの階段を登る。
秋吉がバッグから部屋の鍵を取り出して開けると「どーぞ。」と俺を振り返って先に部屋に入るように促された。
ドアの内鍵を秋吉が掛けるのを確認して、その場で秋吉の肩を掴んで秋吉の唇を自身のそれで覆った。
勢いのまま、軽く開いていた秋吉の口内へ舌を進め、しばらく秋吉の唇を味わった後、そのまま秋吉の首筋に唇を這わせる。
「やっ…。」
小さく秋吉が声を上げた。
そして俺の胸に小さな手を押し付けて来る。
俺への愛撫かと思い、左腕で秋吉の腰をグイッと引き寄せ、右手で秋吉の胸に触れた。
最初のコメントを投稿しよう!