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「マジかよ……!?」
ヤバい…嬉しすぎる…。
「…ひ、ひいた?」
秋吉が不安そうに俺の顔を見上げ、聞いてくる。
「ヒクかっ!!」
俺は思わず秋吉を抱きしめ、そう叫ぶ。
「ヒク訳ねぇーだろ!クソ…だからかよ…だからあんな挙動不審な。」
手を繋ごうと思っても上手くいかなかったのも。
キスも慣れてなさそうだったのも。
「無理!」と勢いよく逃げられたのも。
付き合う事が初めてでどうしたらいいか分からなくて、いっぱいいっぱいだったからか。
秋吉を抱きしめる腕に力を込める。
「ご、ごめんね…慣れてなくて。急な展開についていけなくて…。」
「そーゆう事は早く言えよ…。」
良かった…嫌がられてる訳じゃなかった。
「だって怖かったんだもん。嫌われたらどうしようって…。言える訳ないよぉ…。」
秋吉の声が俺の胸の辺りにぶつかって振動する。
「んな事で嫌いになる訳ねぇーだろ。てか、むしろ…嬉しいし。」
嫌いになる訳ないと強く伝えたくて、後半思わず本音が出てしまった。
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