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焦るな…徐々にだ。
ここで逃げられたら意味がない。
「声かけて良かったわ。」
「えっ?」
「この年んなっても秋吉は秋吉だわ。中学ん時すっげー話合う女子だなって思ったんだよな。やっぱ面白れーわ、秋吉。」
あくまでも友達、そんな雰囲気を醸し出し俺は秋吉に笑いかける。
「そ、そう?」
それにつられた様に秋吉が笑う。
そうだ、これでいい。
「また連絡する。」
そこそこの勇気を出し、思い切って言ったそんな俺の言葉に秋吉は「おう!」と元気な返事をくれる。
よし!
これでまた連絡できる。
心なしか秋吉の警戒心も取れているようにみえる。
俺は秋吉に手を振って、そこそこの手ごたえを感じながらその場を後にした。
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