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まさか浴衣とは…。
ヤバイ…すっげー可愛いんですけど。
深緑色の生地にピンク色の桜だろうか?花が散りばめられている大人っぽい浴衣。
肩につくかつかないかくらいの髪を普段は下ろしている秋吉が今日は一つにまとめていて首筋が露わだ。
頬と唇がいつもより紅く見え、少し首に残る後れ毛も妙に色っぽい。
「…佐伯くん?」
言葉を発する事も出来ずにいた俺に秋吉が不思議そうに小首を傾げる。
その仕草も俺のギリギリで繋ぎとめている理性の琴線に触れてくる。
「ああ、うん、乗って。」
いかん…。
抑えろ…俺……。
秋吉から目を逸らし、やっとのことで声をかける。
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