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触れ合っていた部分が離れると一瞬風が通ったかのように少し熱が消える。
気付いたら俺は秋吉の肩を掴み、自分の胸に秋吉を引き戻していた。
俺のそんな行動に驚いたのか、秋吉が振り返って目を見開いて俺を見つめてくる。
嫉妬と独占欲。
花火を見るのも忘れて秋吉の露わなうなじから首筋を見つめながら考え込んでいたら急激に欲が湧き上がり、今すぐにでも秋吉を自分のモノにしたくなった。
秋吉の顔を見つめたまま、顔を近づける。
秋吉も目を離そうとしない。
そのまま秋吉の唇にキスをしようと更に距離を縮める。
あと数センチ…。
逃げないように秋吉の肩を抱く腕に力が篭る。
するとその瞬間秋吉が眉を寄せ、ギュッと目を瞑った。
!!!
秋吉の表情、腕から伝わってくる秋吉の体の震えから秋吉が恐怖を感じている事に気付き我に返る。
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