告げた理由

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「はぁー…。」 今日、もう何度目になるかわからないため息をつき、俺は部屋のベッドの上に仰向けで寝転ぶ。 なんて事を…俺はしてしまったんだろう…。 花火の夜、秋吉のあの時の顔が脳裏に蘇って胸が締めつけられる。 何度となく思い出して、そこで生まれる罪悪感ともう一つは…あの時、自らの欲のままに行動しておけば良かったという、もう手に入れられないかもしれないものへの後悔。 あの日、花火からの帰り道は始終無言で、何を話したらいいのか悩んでいるうちに秋吉の家に着いてしまった。 このまま別れたら次が気まずい…いや、もうこの次さえないかもしれないと思い、車を降りる秋吉に慌ててかけた言葉は『また連絡する』だった。 けれど次回に繋げる為にと思って発した言葉はなんの効果も意味もない。 連絡しようと思ってもどう連絡したらいいのかわからず、結局あれから秋吉に電話もメールも出来ていない。
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