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今までがそうだったかのように、当然秋吉から連絡がくることもないし、ホントにこのまま俺が連絡しなければ秋吉とは縁が切れてしまう。
…。
……だったら。
…………しときゃ良かったな…キス。
自分でも呆れる。
秋吉にしてしまった事に対して罪悪感や後悔を感じているのに、別のところで違う後悔をしている。
二度と会えないのなら少しでも秋吉を貪っておけば良かったと…。
もう心も手にはいらないと感じている今、もしあの時強引にコトを進めていれば体だけでも秋吉を自分のものに出来たんじゃないかと。
つくづく俺という男は身勝手だ…。
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9月。
結局俺は花火の日からグダグダと悩み続け、勇気も出せず秋吉に連絡出来ないままでいた。
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